【読書感想言わない文】荒神

荒神」(宮部 みゆき)

 

[紹介文]

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。

隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

永津野藩主の側近を務める曽谷弾正の妹・朱音は、

村から逃げ延びた少年を助けるが、語られた真相は想像を絶するものだった…。

太平の世にあっても常に争いの火種を抱える人びと。

その人間が生み出した「悪」に対し、民草はいかに立ち向かうのか。

宮部みゆき時代小説の到達点。

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中学三年生が皆無事に卒業した。

3月中は高校数学入門の授業を週2回行っているので、

お別れ感がまだ湧いてこないけれど。

 

新しい環境に身を置き日々いろんな刺激があるはず。

良いことも悪いこともすべて経験となって

人生を支えてくれるはず。

思いっきり高校人生を楽しんでほしい。

 

さて、「荒神」。

いつものように内容については触れずにおくが、

それぞれ異なる立場や思惑をもつ登場人物が出会うことで

化学変化を起こし絶望的な窮地から立て直しを図る姿を描いている。

戦闘シーンは、緊張感とスピード感に溢れているが

でもそこは宮部みゆき、映像を見ているかのような描写力。

対立する二藩や人間関係、歴史を見事に編み込んでいて

「ここまで深く設計してんのかよ…」とため息が出る。

 

中でも利害関係や年齢を超えて団結する人間の姿は美しい。

 

これからは中学時代とは比べ物にならない程

人間関係に広がりが生まれるだろうけれど

その中で深くつながり一緒に何かを乗り越えていける

一生ものの仲間を見つけていってほしい。