【読書感想言わない文】のぼうの城

のぼうの城」(和田 竜)

 

織田信長が天下統一を目前にして本能寺の変で討たれたその頃、

信長の麾下秀吉は軍師黒田官兵衛とともに、

毛利方の備中高松城を攻略していた。

 

秀吉という戦略・政略の天才が

後に天下統一という事業を進めていく中で

様々な逸話を残していることは周知の通りだが、

このときの備中高松城の「水攻め」はスケールがぶっ飛んでいる。

 

近くの川から水を引き込んで

「高さ5mの城を水に沈める」という発想自体もすごいが、

高さ8メートル(断面が上底12m・下底24mの台形)、

長さ4kmの堤をたったの12日間で築き上げる実行力は

凡人としては「すごい」としか言いようがない。

 

なお、この一大事業に関わっていた人物に石田三成がいる。

 

 

さて「のぼうの城」はこの水攻めからおよそ8年後の

現在の埼玉県行田市にある忍城が舞台である。

 

豊臣秀吉が天下統一を目指し関東に乗り込み

北条氏を討ち滅ぼさんとした際、

北条氏政が関東にある各支城に助勢を求めた。

その支城の一つが忍城である。

 

この忍城石田三成が攻め込むことになる。

 

しかし、忍城の反撃が激しく敗戦。

一時退却後、「水攻め」を決行する。

 

残念ながらこの水攻めは、最終的に失敗に終わる。

 

かの秀吉伝説の水攻めを目にしたら、

いつかは自分もこのスケールで指揮をふるいたいと思うのは

仕方のないことなのかもしれない。

 

しかし、何が大事なのかを理解しないまま

秀吉のやり方を真似ただけでは、ほころびが出てしまう。

 

これは、勉強にも通じる話。

人のやりかたを真似るだけではダメだよ。