【読書感想言わない文】関ケ原

関ケ原」(司馬 遼太郎)

 

満点道場に通う生徒たちの中学校はいずれも二期制である。

三学期制だった私からすると、

この二期制はいまだにしっくりこない。

 

理由は、期の途中で長期休暇が入ることにより

弊害が発生するからである。

 

三学期制では1学期の期末試験の後に夏休み、

2学期の期末試験の後に冬休みであった。

区切りがついた上での長期休暇であるため、

休みの期間では、復習も予習もバランス良く出来た。

 

また、受験生は2学期の期末試験の結果を踏まえた

内申点を基に受験校の選定を行う為、

少なくとも2学期が終わるまでは真剣に授業を受ける。

 

 

一方、二期制では、前期が4月から10月、

後期が10月から3月までである。

こうなると、前期の期末試験の前に夏休み、

後期中間試験と学年末試験の間に冬休みが入ることになる。

 

これでは、長期休暇中は休暇明けに迫る定期試験に備えて

その範囲の勉強しか力が入らないではないか。

というか、休暇明けの試験が気になって、

部活も遊びも集中できない。

かといって、そんな長期間集中力を継続できる生徒も少なく

メリハリのない雰囲気が生まれてしまう。

 

しかも、受験生は11月に行われる後期中間試験の後には

早々と内申点が出てしまう為、

学校の授業をおろそかにする生徒が多い。

 

そこから入試が終わるまでは「個人プレー」で勉強。

学校に通う生徒には、一体どんなメリットがあるのか。

 

 

この際はっきり言う、クズ制度だわ。

 

しかし、それでもみな同じ条件である以上、

競争では勝たなければならない。

 

 

さて、「関ケ原」。

歴史を見れば東軍の圧勝に終わることは分かっているし、

その後徳川家が盤石の体制を築き上げたことも事実であるので、

ハラハラ感というのは正直あまりない。

しかし、文庫三冊にまたがって、

石田三成や家康、それらをとりまく人物たちの内面を

しっかりと描写してくれているので、

読者としてそれぞれの人物へ感情移入がしやすい。

また、随所にちりばめられているトリビアも面白い。

文庫3冊にまたがる大作であるが、一向に飽きが来ない。

最後までフムフム言いながら読めた。

 

中学生たちは今日で夏休みも終わり。

明日から学校が始まり、

天下分け目の勝負に突入することになる。

東軍よろしく圧勝してほしい。