【読書感想言わない文】八日目の蝉

「八日目の蝉」(角田 光代)

 

蝉の寿命は七日、ではない。

土中で幼虫として数年を過ごすし、

地上に出て成虫となってからも

実は七日以上生きることが多い。

 

儚いものの代名詞として用いるときに

七日という数字がちょうどよいのかもしれない。

 

7は、素数である。

 

素数と蝉の関係には周期蝉というものもある。

周期蝉には、17年ゼミと13年ゼミがあり、

それぞれ地中でその年月を過ごした後に

地上に出てくるのでそう呼ばれる。

これは、異なる周期蝉の交雑を防ぐことが目的のようである。

17と13という素数の最小公倍数は221、

つまり221年に一度の割合でしか交雑する可能性がない

ということである。

 

種の生存戦略の一つとして交雑を防ぐことが有効である、

という件に関しては割愛するが

素数ならではの神秘が見え隠れしているのは

好奇心をくすぐられる。

 

数学で素数を扱うようになるのは

通常であれば中3からだ。

因数分解を考える上で、

素因数分解が必要になるからである。

 

ただ、これについては

もう少し早い段階で概念を教えてく方が

良いかなとも思う。

 

もっと早い段階で教えて

数字に関する興味のアンテナを増やして

いろんな角度から数字を眺めて欲しい。

好きか嫌いかは別として

そういうアンテナを早い時期から持っていれば

数学のセンスも伸びるのではないだろうか。

 

自分の息子達には

「まだ早いだろう」

「理解できないだろう」

という先入観を持たずに

どんどん会話の中で伝えていきたいことの一つである。

 

さて標題の「八日目の蝉」だが

これは主人公が幼い頃に誘拐をされ

その誘拐犯が親として主人公を育てていく

という物語である。

 

親となる前にも読んだことがあるが

親になってから読むとより、

生みの親と育ての親の「違い」に

はっとさせられる。

 

生徒達の「育ての親」として

責任を持って仕事に取り組みたい。