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【読書感想言わない文】船を編む

読書感想言わない文

「船を編む」(三浦 しをん)

 

中3の漢文の授業で「論語」を扱っている。

「子曰く」から始まるアレだ。

 

論語は、孔子と弟子たちの言行を記録したものである。

倫理や道徳を説き、理想的な社会をつくろうとした孔子の教えは

今日の日本人にも大きな影響を与えている。

 

その論語の中に以下のものがある。

 

「子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者。」

子曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。

     これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。)

 

これは

 

孔子先生がおっしゃるには

「何かについて詳しく知っているというだけの人は、

それを好きな人には及ばない。

それを好きな人は、

それを真に楽しんでいる人には及ばない。」と。

 

という意味だ。

 

「好きこそものの上手なれ」という諺もあるように、

好きで一生懸命にやっている人間は

量をこなすことも厭わないし

質を上げるために工夫も凝らす。

努力が苦にならないのだ。

だから、あっという間に上達していく。

 

でも、その上には上がいて

一流や超一流と呼ばれる人たちは

「努力をする」という概念がもはや無い

というレベルだったりする。

楽しくて仕方がないんだろう。

 

さて「船を編む」(三浦しをん氏)であるが、

これは新しい辞書編纂の現場を舞台とした話。

辞書作りに人生を捧げている人達の情熱は

もはや「好き」だからやっているというレベルのものではない。

 

いま、一生懸命になれる「何か」を持っていない生徒に

是非読んでもらいたい一冊である。