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【読書感想言わない文】エヴェレスト 神々の山嶺

読書感想言わない文

「エヴェレスト 神々の山嶺」(夢枕 獏)

 

2010年の1月、JAL会社更生法を申請した。

当時は日本一の航空会社の経営破綻にひどく驚いたが、

内情が漏れ伝わるにつれ

よくぞここまで倒産せずにこれたなと

逆の意味で驚いた。

 

しかし、赤字続きだったこの巨大企業を

わずか3年で再上場させた稲盛和夫氏の手腕には

もっと驚かされた。

 

経営の神様と称される稲盛氏の数ある名言の中に

以下のようなものがある。

 

「高い山に登ろうと思えば、

そのための訓練をしなきゃいかん。

計画を立て、体を鍛え、

一緒に上る人にも登り方を教えなあかん。

限りなく目標が高いと、やるべきことが違ってくるんや。

(中略)

お前の一生懸命さは認める。

けれど、志が低い。

もっと高い山を目指せ。」

 

高校受験を登山に喩えるならば、

偏差値は高度であり、

勉強はまさに訓練である。

目指す高度に合わせた訓練が必要なのだ。

 

トップ校を目指すのであれば

自分一人で頑張るだけではなく

ときにはライバルにも塩を送り

高いレベルで切磋琢磨しなければならない。

 

しかし

塾生の中には、

受験校選びに対して

明確な目標や理由を持っていない人がいる。

受験する時点で自分に見合う高校を選ぶのだと。

 

一方で、現時点での学力はともかく、

「俺はここに行く!」という

強烈なモチベーションを持っている人もいる。

 

日々取り組む勉強は同じであっても、

学力の伸びの差は歴然としている。

 

効率の良い勉強法を探すことよりも、

高い志を持つことの方が

何倍も価値がある。

 

中学3年生では、

まだまだ社会や世界のことを知らないから

将来の夢ややりたいことを見つけられないと

そんなことを口にする人もいる。

 

でも、いまこの瞬間に

社会や世界に目を向け、知ろうとしなければ

いつまでも見えてくる広さは変わらない。

 

さて「エヴェレスト 神々の山嶺」(夢枕獏氏)であるが、

高い目標に挑もうとする意欲を

かきたてられる一冊である。

 

春には塾生たちに

各々が目指す頂点からの景色を

楽しんでもらいたい。